「令和6年度 あおもりの農山漁村フォトコンテスト」入賞作品が決定!!
2024年11月29日
-農山漁村- 水循環保全学会(事務局:青森県土地改良事業団体連合会)では、今回で9回目となる「あおもりの農山漁村フォトコンテスト」を実施しました。
応募テーマについて、今回は農山漁村の風景部門 テーマ「わたしの自慢」、人々の暮らし部門 テーマ「喜びのとき」の2部門を設定し、6月から10月31日まで募集したところ、農山漁村の風景部門が95作品、人々の暮らし部門が61作品の計156作品にのぼる多数の応募がありました。
応募していただいた皆様にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。
審査会は、去る11月14日(木)青森県土地改良会館で7名の審査委員による厳正な審査のうえ、入賞作品は以下のとおりとなりましたのでご報告いたします。
入賞者の皆さまおめでとうございます。
入賞作品展示会を、以下の会場・日程で開催します。
・青森県観光物産館「アスパム」(青森市) 1/15(水)~1/21(火)
・弘前駅2階自由通路(弘前市) 1/22(水)~1/28(火)
・十和田市地域交流センター「とわふる」(十和田市) 1/10(金)~1/14(火)
・ユートリー(VISITはちのへ)(八戸市) 1/30(木)~2/3(月)
ご来場の皆さまには、入賞作品を集めた2025フォトカレンダーをプレゼント。
ご来場を心よりお待ちしております。
※入賞作品の講評は審査委員の千葉康之氏(東奥日報社)が務めました
11月14日に行われた審査会の様子
令和6年度 あおもりの農山漁村フォトコンテスト入賞作品一覧
農山漁村の風景部門・テーマ「わたしの自慢」
人々の暮らし部門・テーマ「喜びのとき」
~農山漁村の風景部門・テーマ「わたしの自慢」~
最優秀賞 賑わいの海(平内町小湊)/ 石川 光男(青森市)
[講評]
早春の寒い朝、漁場を目指す船群と鳥の群れを捉えた1枚。タイトルにふさわしく活気あふれる海の景色からは行き交う船のエンジン音と鳥たちの鳴き声が聞こえてきそうです。手前の漁船を追っているように見える鳥の配置がおもしろく、撮影者が感じた海で生きるものたちの希望と喜びが表現されているように見えます。奥に見える漁船が蜃気楼に溶け込んで、まるで幻想を追っているかのような物語性も感じられます。
優秀賞 星空の特等席(鰺ヶ沢町建石)/ 白山 健悦(おいらせ町)
[講評]
まるで別世界に迷い込んだかのような美しさ。頭上にも下にも宇宙のように星が広がっています。こんな身近に宇宙があったとは。無風の静かな田んぼには、岩木山と天の川まで溶け込んでいて、この眺めを独り占めした撮影者がうらやましく、タイトル通り特等席で自然の神秘を堪能したことでしょう。
優秀賞 ブルーとビタミンカラーでリフレッシュ(鰺ヶ沢町建石)/ 金枝 敬一(弘前市)
[講評]
写真を見ているだけでリフレッシュできそうな1枚です。菜の花の黄色と青空の強烈なコントラストに雲の配分がちょうどいい感じです。撮影者が納得のいくまで通ったように、移りゆく景色を止めておきたい瞬間があることをあらためて感じさせられました。
優良賞 田園に映す青の絶景(つがる市森田)/ 廣瀬 悠吏(広島県安芸高田市)
[講評]
まさに鏡の上を滑るように電車が走っていて、異世界にでも飛び込んできたような写真です。水鏡となった田んぼと空を広めに写した構図も浮遊感があり不思議な感覚になります。
優良賞 夕日に染まる(藤崎町榊福田)/ 相馬 功輝(秋田県能代市)
[講評]
岩木山山頂に沈みゆく夕日の光が神々しく、津軽平野に広がる収穫前の稲穂一つ一つに命を吹き込んでいるかのようです。タテ写真の上部に写し込んだ青空も作品に深みを与えています。
優良賞 昆布干し日和(大間町奥戸材木)/ 川村 直樹(むつ市)
[講評]
小春日和の穏やかな時間が流れる昆布干し作業風景。海の惠に自然への感謝の念が沸いてきます。天然の干し場に所狭しと並べられた昆布がうま味をましていくのがわかるようです。
優良賞 村の守り神(今別町袰月)/ 福田 修逸(蓬田村)
[講評]
今別町袰月地区にある稲荷神社の冬景色をモノクロで捉えた1枚。海を見守るケヤキの木は落葉し、画面いっぱいに毛細血管のように広がる枝振りは生命力にあふれ、見るものに神聖さを感じさせます。
青少年奨励賞 金魚ねぶたも言った「あ〜いいけしき(⌒▽⌒)」(大鰐町石川)/ 宮本 紋芽(青森市)
[講評]
日常の風景はともすれば通り過ぎるばかり。電車に乗っていい景色だと感じた気持ちを「金魚ねぶたも楽しんでいる」とおもしろく表現しています。
青少年奨励賞 陽だまり(おいらせ町)/ 細越 和哉(八戸市)
[講評]
撮影者がいつも訪れている場所でしょうか、柔らかな冬の日差しの中、この道をゆっくり散歩したくなります。冬のすがすがしい空気の中、ハクチョウの鳴き声が聞こえてきそうです。
青少年奨励賞 神社と漁船(八戸市白銀)/ 蓬畑 敬也(東北町)
[講評]
初めて訪れた蕪島を漁船とともに遠景で撮影し、ひと目でどんな場所かわかる1枚です。鳥居と船底の赤のアクセントがきいています。
~人々の暮らし部門・テーマ「喜びのとき」~
最優秀賞 収穫のよろこび(弘前市富栄)/ 相馬 勉(弘前市)
[講評]
収穫時期を迎えたリンゴ園からにぎやかな笑い声が響いてきそうな1枚。収穫の合間、撮影者に向けた笑顔が本当に楽しそうです。かごにも木にもリンゴだらけで、取っても取ってもまだありそうです。撮影に応じてくれた人たちの服装がカラフルなのがまた楽しいです。
優秀賞 青の煌めき(十和田市三本木恵拓高校)/ 白山 健悦(おいらせ町)
[講評]
泥だらけで田植えをする生徒に魚眼レンズでぐっと迫って撮った迫力ある構図。濃い青空に強い光の太陽と生徒の表情もよくわかり、輝いて見える手元の苗が若々しい高校生と重なるまぶしい1枚です。
優秀賞 別れを紡ぐ、喜びのとき(むつ市田名部)/ 岾谷 知樹(青森市)
[講評]
京都祇園祭の流れをくむ5台の山車が各町内を練り歩く田名部まつり。最終日の「五車別れ」で酒を酌み交わす組頭たちを囲む人々の輪に圧倒されます。地域の伝統と人々の絆が感じられる作品です。
優良賞 伝統の稲刈り(平川市尾上)/ 金枝 敬一(弘前市)
[講評]
青空と黄金色の田んぼに古式ゆかしい白い衣装が映える1枚です。今年の米不足騒動の中、収穫に感謝する「苅穂祭」で食料の大切さを再認識した撮影者の気持ちが込められています。
優良賞 心頭滅却(弘前市鬼沢)/ 工藤 亮裕(弘前市)
[講評]
弘前市の「鬼沢の裸参り」の「水垢離の儀」での豪快な一瞬。凍てつく真冬、男衆たちが入る大だるから勢いよくあふれる冷水が迫力満点。撮影者がずぶ濡れになっていないか心配になるほどです。
優良賞 帆柱勇壮(黒石市大川原)/ 山口 和男(平川市)
[講評]
黒石市大川原の火流しは急流を下るカヤ舟が醍醐味。水に漬かる男衆が炎に照らされ、伝統儀式を守る人たちの熱気が伝わってきます。
優良賞 豊漁を祈る(八戸市鮫)/鈴木 耕二郎(八戸市)
[講評]
八戸市の「さめ浜まつり」で行われる「神輿海上渡御」の一場面。大きく揺らし今にも沈みそうな神輿を力を合わせて担ぐ姿は、豊漁への願いと伝統を守り抜こうとする心意気が感じられます。
青少年奨励賞 今年もぎょうさん無事に育った!(十和田市六日町)/ 福田 莉音(十和田市)
[講評]
高い位置からの撮影によって田んぼに描かれた絵と「おにぎりおいしいぞ」の文字がはっきり分かります。手作業の稲刈りは大変だったと思いますが、その後のおにぎりの味が気になります。
青少年奨励賞 笑顔も満開(五戸町石仏前)/ 川村 莉央(八戸市)
[講評]
五戸町のチューリップ園に家族で訪れた楽しい1枚。色とりどりのチューリップはちょうど満開でタイミングがばっちり。花に囲まれ笑顔を見せる家族たちにカメラを向けずにはいられなかったことでしょう。
青少年奨励賞 見守るは慈愛の目(八戸市)/ 田中 陽太(八戸市)
[講評]
石像のバックに鮮やかな緑色と赤いチューリップ?の花々が印象的に切り取られています。恵比須様の優しい笑顔に引き込まれます。